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岡崎コレクション Presented by 青経連
Okazaki collection by SEI KEI REN

企業インタビューページは、青経連と岡崎女子短期大学による産学共同事業です。
岡崎女子短期大学生が青経連加盟の各企業を取材し、学生の視点で発見した各企業の魅力を発信するページです。

企業インタビュー

サルヴァトーレ
 梁川 和基 様

素晴らしい技術でこだわりを叶える、 美容業界のスペシャリスト

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創業はいつからですか?

平成26年で、創業から10年が経ちました

会社名のサルヴァトーレの意味・由来は?

意味は知らずにつけたんですけど、ひらめきです。 言葉はスペイン語・ラテン語で意味は「救世主」らしいです。 意味知らずにつけたら後輩が調べてきてくれて、「梁川さん、救世主らしいですよ」っていうから『なんのこと?』って言ったら「店の名前」って言うので『じゃあやめるわ』って言ったんだけど「そのまま付けてください」って言われたので『そのままにするか』ってなりました。

H24.3月移転ってことを伺ったのですが、どうして岡崎にしたのですか?

岡崎に住んでるからです。

移転前はどこだったのですか?

移転前も岡崎でした。岡短から近いです。

どんなきっかけで創業されることになりましたか?

娘の寝顔。独立するつもりなかったんですけど、前の店のオーナーが「梁川くんどうするの?独立とかそういうのも視野にいれて考えていったほうがいいよ。うちでずっとやっていってくれるっていうのはありがたいんだけど、あなたの人生だからもっとよく考えなさい。」って言われて、『あ、そうか』って考えてて、娘の寝顔を見てて、当時娘が2歳だったんですけど言葉がうまく喋れなかった。2歳にして。それで、まだ言葉を発するか発さないかだったので遅かったんです。それが不安で、この子がこのまま喋れなかったら僕はもう一生面倒見ていくしかないから、じゃあ雇われているよりも自分でやって、自分の城を作ったほうのが面倒がみやすいなって思ってやり始めたのがきっかけだけど、娘は今ではたくさん喋ります(笑)それでオーナーと話して「独立します」と決めたのがきっかけです。

今娘さんは何歳なんですか?

中学校2年生です

このお仕事で大変だったことは何ですか?

仕事の業務で大変なことはないです。オーナーとしては人を雇ったりだとかの大変さはあるけど、大変じゃないことが無いと思っているから大変じゃないです。

イメージではお客さんとの対話だったりがどうなんだろう?というのが疑問だったのですが…

僕は口下手で、お客さんと対話ができない人だったんですよ。スタイリストになって自覚して、喋れないから会話ができないからどうしようって思ったときに、黙ってカットしていると怒っているように見られちゃう。すごく真剣だから。だからまずいなって思って“これはしりとりをしよう!”お客さんとしりとりをやれば続くじゃないですか。あとクイズとか。でも行き詰ったらどうしようっていうときは、ギターを弾いたりしています。そういうことをやって観光とかをしながらクリアしていきました。今ではいろんな本を読んで知識をつけたりとかしていたので、よくお客さんとかにいろんなことよく知ってますねと言われて、雑学とかを知ることによってお客さんとの対話がまた弾むので、それが大変かって言われたら、当たり前なので大変ではないです。

この仕事についてよかったことは?

僕が今まで経験した中で一番よかったなって思ったことは、ロングのお客さんがある時、「私の彼、ロングの人が好きなんだよね」って言ってたんです。僕は『そんなこと知らねえ』って話になって、『あなたの人生だから彼は関係ないでしょ、僕はあなたショートが似合うと思う』って思って、すごい美人さんだったからビィィーって切っちゃったんですよ。もちろん相手の許可を得てですけど、次来た時に『どうだった?』って聞いたら「そのヘアスタイルにしたことによって彼にプロポーズされたんです」って言ってくれて、実際結婚して今では横浜にいっちゃったんですけど、だから人生観とか価値観を変えてあげられることが僕たちの仕事だなって。ただお客さんの言ってることをカットして納得させるんじゃなくて、やっぱりその人の持ってる素材っていうのを引き出してあげて、自分がよし!と思ったスタイルがお客さんに喜んでもらえて、人生がよいと聞いたときにやっぱりやってよかったなって思います。 この前も芸能人のタマゴみたいな女の子が事務所から髪の毛を切っちゃいけないっていう指示が出てたんですけど、また『そんなこと知らねえ』って話しになって、前髪切ったらかわいいから前髪切ったんです。それでお家に帰ったら大好評で、マネージャーもこれからそれでいこう!ってなった。次のPVとかもそのスタイルでいくからってなったみたいで・・・だからその子が変わったことによって周りも変わったじゃないですか。そういうのがやりがいがあるのかなって思います。ウケなかったらっていうリスクもあって危ないです。でも、それを怖いからってその子の持ってるものっていうのが引き出してあげられないのもどうかなって思うから…その子の人生がそこから始まるからそのサポートができるからいいなって思います。オーダー通りにもやりますけど、そればっかりではなく、その中で工夫していくのが大事だと思います。

この会社で今まで一番うれしかったのはどんなことですか?

スタッフの人たちと色んなところにでかけるのは楽しいです。
旅行はただ単に旅行にいくのではなく、目的があっていきます。例えば、東京なら勉強をしにいくついでに色んなところにいくっていう感じ。 石川県の金沢っていうところでは、美容業界の友人がいて金沢っていうところは京都みたいなところで歴史があるんです。また芸術の街って言われているんです。歴史と芸術が融合していてすごく素晴らしいところで、それを見ることによって感性を養う。だから何か目的があって行ってます。そしてお客さんへの情報にもなります。だって○○に行きますって言われたら、○○がいいですよっていう会話にもなりますし・・・

勉強会はどんなことをされるのですか?

業務的な勉強をやるんですけど、一番大事にしていることはその人の感性を育むことだと思っているのでうちの店でカットやパーマの勉強もやるし外にいってそういう勉強もやるけど、大事なのは、美容師は技術だけをやればいい訳じゃないから、人間力みたいなものを養うために行っています。お客さんとして来る人が、ただカットがうまいだけじゃなくて、面白味がある人に切ってほしいと思うと思うので、感性豊かで色んな事を知っているという美容師がいいと思うので、そういうところを育んでいきたいと思うので、沢山一緒に旅をしている。


スタッフの方は何人いるのですか?

今は僕入れて4人です。減っちゃったんですけど…

この会社で、転機となるような出来事があれば教えてください。

お店を移ったとき。いつでも転機。転機がありすぎていつが転機なのかわからないです。

どんな学生でしたか?

勉強は何もやらなかったです。夏休みの宿題もやったことがないです。いい加減な子でした。習字も途中でやめて、賞をもらっても忘れて、水泳もそろばんも途中でやめてて中途半端な子でした。

学生のころに戻れるならどんな学生生活を送りたいですか?

戻りたくないです。中学生のころ引きこもりだったので、そういう自分には二度となりたくないです。商業的な商売がうまい人が今は多いのですが、僕は技術を上げることを頑張っていた時代でした。

この仕事に就きたいと思ったのはいつか。そして理由は?

中学二年生のときです。本当は絵描きになりたかったです。美術の先生は絵描きになりたくてなれなかったくらい厳しかったからやめました。美容師がかっこいいからなろうと思いました。

熱中したことはありますか?

ビリヤード、スノーボードを前の会社にいたときにやっていました。


尊敬している方はいらっしゃいますか?

モップアップの師匠。両親も。その人がいなければ今の僕はいないです。
学校に入ったことが転機みたいなものになりました。

幸せと感じる瞬間はどんなときですか?

お客さん、家族、同僚が笑顔のときです。

サルヴァトーレさんが他社と違う点はどのようなところだと思われますか?

美容院という枠組みでは一緒だけど、こだわっているのはカットです。カットを日本人のために改良したとこや、他のサロンにはない感じをだしているところです。

小学生に今の仕事を言葉で伝えるなら?

お客さんをきれいにして喜ばせるところです

ライバルはいらっしゃいますか?

正直わからないです。すごいって思っている人は、今一緒に働いている同僚で、毎晩毎晩泣きながら練習して残っているこの子です。歯を食いしばってやっているこの子がすごいですし、器用な子は練習をせずにできちゃうけどすぐやめてしまうことが多かったです。男はカットさえできれば、ずっと食べていける。男性の美容師が辞めちゃう理由として技術が微妙だからだと思います。海外では年配のひとの技術が素晴らしいです。海外のひとはやっている歴史が違うから敵いません。日本の美容師は歴史が浅いからいつまで経っても地位があがらないので師匠がいてよかったと思います。

今までお客さんに意見をもらったことはありますか?

アンケートとかとっていたけど多すぎて覚えていないけれど意見を取り入れながらやっています。

今後の夢。五年後、十年後にどんな姿でありたいですか?

同僚がこれから成長して独立したいってなったときに組織として協力していきたいとは思います。この店をこの子にあげて僕が出ていこうと考えています。そうなったら、僕は一人で掘立小屋から始めたいです。

会社をどういう形にしていきたいですか?

ある一定のところで留まっておきたくないと思います。常に店内も変えていったりすることや、環境は自分で作るものだと考えているので、自分の力でなんでもできるようなサロンにしていきたいと思います。

今後やってみたいことはありますか?

生涯現役が目標だから、体を鍛えているし、仕事の支えになっているので体を鍛えていきたいです。メイクもやっていきたいため、メイクの学校に通いたいと考えています。

会えるとしたら誰に会いたいですか?

大いに迷惑をかけた死んだおばあちゃんです。

今後の夢を教えください。

生涯現役と自分のお店に入った子を一人前に育てていきたいです。




~ 感想 ~
今回このインタビューを通して、日本の美容業界のことを知り海外と日本の違いなどを知ることができました。梁川さんの美容師に対する熱い思いや、人とのつながりを大切にしているところが素敵だと思いました。特に「毎日が転機」という言葉はとても心に響くものがありました。自分の転機もだけど、お客さんと向き合うことでお客さんにも転機を与えられる、「美容師」という職業について深く聞くことができて、新しい知識を得られることができ、貴重な経験になりました。

インタビュアー・記事編集:現代ビジネス学科 1年生 濱口
撮影:現代ビジネス学科 1年生 佐野、鈴木

企業情報

企業名

サルヴァトーレ

代表者名

梁川和基

所在地

〒444-0826
岡崎市若松町字宮前35

TEL

0564-64-1431

FAX

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