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岡崎コレクション Presented by 青経連
Okazaki collection by SEI KEI REN

企業インタビューページは、青経連と岡崎女子短期大学による産学共同事業です。
岡崎女子短期大学生が青経連加盟の各企業を取材し、学生の視点で発見した各企業の魅力を発信するページです。

企業インタビュー

㈱岡田鉄工所
 岡田隆治 様

精度の高い技術が自慢!将来は医療機器の進出へ。様々な分野で活躍する企業と力を合わせて、今よりももっと優れたものを作っていくことが夢!

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最初に代表取締役の岡田教志様に会社の歴史と展望について伺いました。



設立は昭和28年で、私が中学2年生の時です。そして昭和41年に父親が亡くなり、私が26歳のときに跡を継ぎました。その頃は家内制の小さな工場でしたが、㈱アマダと㈱森精機製作所の仕事を請けるようになり、徐々に規模を拡大してきました。そして平成16年にはISO140001を取得しました。


ISOの取得は大変ですか。



当社は工場の周りが田園地帯なので、周辺の環境に悪影響を及ぼさないように配慮してISO140001の認証を受けました。さらに製品の品質に関わるISO9001も取得しています。認証を受けるのは大変ですが、お客様の信頼を受けるためには欠かせません。


作っている製品はどんなものですか。



主な製品は油圧シリンダーです。これは最大で油圧が2000kg位の力でかかりますので、油が漏れないように作るのには、大変な精度が必要です。製品自体は大きなものですが、大きくて精密なものを作っているというのが当社の自慢で、誇りを持って取り組んでいます。

今後進出していこうと考えている部門や分野などはありますか。



様々な業界が厳しい状況に置かれていたなかで鉄工業界は右肩あがりでした。しかし例えば、自動車が電気自動車になれば、エンジンがいらなくなる。というように鉄工業界ももしかしたら衰退に向かうかもしれない、と非常に危機感を感じています。岡崎の鉄工業界は約134社あります。みなさんに医療機器の進出を訴えています。そのうち約40社があつまり、医療関係にたずさわるために何が必要なのか、将来どのように進んでいくか考えている最中です。


今までで厳しかった時期はありましたか。



バブル崩壊やリーマンショックなどの影響によって鉄工業界は一時期二割ほどまでに受注が少なくなってしまいました。その時代から比べるとだいぶ良くなってきたが、未だにデフレは脱却出来てないように思います。


医療機器を作るということにあたって、どんな医療機器を作りたいですか。



患者さんが救急車で運ばれた時に、素早くその患者さんと同じ状態の血管を作り医師のもとへ届けリハーサルが出来るようにすることによって脳梗塞などによって起きる後遺症などのリスクを少しでも減らすことが出来るものを作りたいと思っています。また、3Dプリンターや脳を固定する機器の今よりも優れたものを作っていこうと夢を持って考えています。


これからどのように頑張っていきたいですか。



自社だけで頑張っていくのではなく、多業種と連携し各企業の強みを活かしたものを電機力を合わせて頑張って造り上げていきたいです。

続いて、工場内の見学をさせていただいた後、専務取締役の岡田隆治様に、技術的な質問や仕事に対する心構えを伺いました。


工場内は空調が整っていて、とても涼しかったのですが、空調設備を完備している理由はなんですか。



まず、第一の意味は従業員の人達のための快適な職場づくりのためということもあるのですが、それに加えて空調により温度を一定に保つということで、製品の温度膨張、製品制度の狂いをできるだけ少なくしようという目的もあります。しかし、どれだけ空調が整っていようと、機械が稼働し製品を加工するとどうしても熱が生じます。熱が発生すると製品が膨張してしまうのでそれを防ぐために製品に切削油をかけて熱変化を抑えるのですが、その切削油も温度を一定に保って管理しています。


プログラムを組むのは一人の人がやっているのですか。



図面を見ながら一人の人がプログラムを全て組むというのが普通ですが、それでは作業をする人の技術がいっこうに上がらないため、我が社では全員プログラムを組めるように教育しています。

工場には何人の社員の方がいますか?



現場だけなら30人前後います。部署ごとに振り分けています。異動はほとんどありません。専門的に効率よく仕事を回していくためです。専門的に取り組むことで経験を積み、効率よくより良い製品を作り出すことができます。


岡田さんの個人の経験から、壁はありましたか?また継ごうと思った経緯を教えてください。



現在の社長はおじにあたります。もともとは私の父親が継ぐ予定でしたが、若い時に大きな事故を起こし入退院を繰り返したとかいろいろな事情により、父親の弟である現在の社長が継ぐことになりました。 本来は私の兄が会社を継ぎ、兄弟で今の会社を盛り上げて行く予定でしたが私が二十歳の時、急に亡くなってしまい、私が継ぐ事になりました。高校を卒業し専門学校へ行き、刈谷で10年修行をしました。それから岡田鉄工所に入社しました。修業先では生産技術に配属し自動車のコンプレッサーの試作を10年近く作り上げてきました。岡田鉄工所ではどんな難しい商品でもお客様の期待に応えるために必死でした。残業や徹夜をし寝る間も惜しんで作業する日が続きました。


私たち学生はこれから社会人になっていくわけですが・・・大切にしているものはありますか?



会社を休まないことです。風邪をひかないように、健康管理は徹底しています。給料をもらっているので責任があります。考えて仕事をする者、ただ仕事をする者、前者のほうが能力ははるかに伸びます。今、何をするべきか、何が出来るかをしっかり考えながら取り組むとよいでしょう。当たり前のことを当たり前に行うことです!



~ありがとうございました~

インタビュアー:経営実務科2年 木曽、皿井、星野、渡邉
撮影:皿井、星野
原稿担当者:木曽 渡邊

企業情報

企業名

㈱岡田鉄工所

代表者名

岡田 教志

所在地

〒444-0246
岡崎市上三ツ木町字清口27番地

TEL

0564-43-1122

FAX

0564-43-1120
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・ニチモウ商事株式会社

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・有限会社宇津野組

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・弁護士法人御園総合法律事務所

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・有限会社近藤孝商店

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・尾崎工業株式会社

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