企業インタビュー
出来て当たり前のライフラインを支える管工事。
安心な暮らしは責任とプライドの仕事が保証する!
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管工事というと、一般的に馴染みが薄いと思いますが、ハヤシ設備さんでは主にどんなお仕事をされていますか。
イメージは水道屋さんです。詳しく言いますと、道路に水道管を埋めたり、建物の水回り、住宅でいえばお風呂やトイレ、キッチン等の水回りの仕事をメインにやっています。マンション、店舗等も主な仕事場です。
仕事をしていて印象的な出来事は何ですか。
::Aエンドユーザーの顔がわからずにする仕事をすると言ったら変ですが、普段、仕事をしていてお客さまに会うことはそんなにないので、施工が完成した時、「いい仕事ありがとうございました」と言って頂いた時、また、自分が手掛けた店舗や飲食店に行って利用した時に満足感があります。また、そのような店が繁盛していたりするとやりがいがあり、楽しみの1つです。
この仕事を始めて何年目になりますか。
創業35年です。父が社長をしていまして、私は二年前に専務になりました。
もとからこの会社を継ぐ決心はあったのですか。
私は長男ですので、心のどこかで継がなくてはと思っていました。当初、名古屋で同じ業種の会社で修行をし、戻ってきてから12年経ちます。
では、他になりたい職業はありましたか。
今思えば考えてなかったです。会社を継ぐものと思って就職活動もせず、中学生のころから父親の会社でバイトをし、自分は水道屋になることを、物心ついたときから思っておりました。
この仕事の好きなところや良いところは何ですか。
やはり、エンドユーザーに「ありがとう」と言われた時です。また、例えば、大きいマンションの仕事を完成した時の達成感と充実感が、辛くても手掛けてよかったと感じます。
では、逆に大変だったりつらかったりした経験は何ですか。
ライフラインである水道は、例えば、地震等で水が使えなくなった場合、数日後には復旧しなければなりません。一般家庭で水漏れ等が原因で、一晩水が使えない時、お客様に大変な迷惑をかけますので、修理等は、24時間体制を覚悟し、急な仕事が飛び込んでくる苦労があり、突発性の高い仕事であるところです。しかし、翌日に先延ばしができない反面、早急に対応し、「ありがとう」と言っていただくと、遣り甲斐も生まれます。
この仕事をするにあたって必要な免許・資格を教えてください。
管理的な仕事として、管工事・施工管理技術(国家試験)が一級二級とあります。市、県、国の仕事は、資格がないとできません。上下水道ともに、消火栓を触るときも免許が必要です。インフラに関したことなので、国家免許はいくつかあります。逆に現場では穴を掘る重機の操作にも免許が必要なので、現場の人間も管理の人間も様々な資格を持っております。
国家試験だとやはり大変なイメージがありますが。
私は一級まで取りました。チャンスは年に1回しかないので勉強に励みました。
会社に対しての自分の思いはありますか。
従業員がいますので、会社としての責任施工、いわゆる手抜き工事がないように心掛けています。当会社が施工すれば間違いない、という信用をもらえるようにです。
信念・信条はありますか。
土の中や壁の中等、施工が見えなくなってしまう仕事ですが、意地を通して綺麗な仕事をし、責任を持った仕事をしていくのをモットーとしています。
今専務でこれからだと思うのですが、どんな会社にしていきたいですか。
全員で12名くらいの小さな会社ですが、仲良く、連携の取れた組織にしていきたいですし、お互い助け合える会社を目指しています。
そのために会社で行うイベントなどはありますか。
慰安旅行や忘年会を開催し、従業員と親睦を深めています。また、数年に一度は、従業員の家族も含めて海外旅行へ行きます。
このお仕事に関して広く知ってもらいたいことはありますか。
同じ場所(道路)を何回も掘り、交通の妨げになることもありますが、耐震化に向けた工事もしていますし、道路の性質上、他の下水道会社が掘った後にもう一度掘らなければならない等、業界として、24時間、安定した水の供給ができるように陰で支えていることです。
外での仕事が多いと聞いていますが、やはり暑さは大変ですか。
外での仕事は、夏は暑いし、冬は寒いし、現場の作業員は大変です。
大変な仕事はいくつもあるかと思うのですが、それをどうやって乗り越えてきたのですか。
やはり団結することだと思います。旅行などのイベントや食事会で親睦をとり、日々の業務を乗り越えてきています。
会社を大きくしたいなどの思いはありますか。
拡大とは考えてないですが、縮小はしたくないです。時代のせいにしてはいけませんが、建築業界も不景気で、淘汰されていく時代だと思いますので、生き残って現状維持を考えています。チャンスがあれば支店を出す等の野望は私にはまだないです。
仕事はどこまでの地域でやっているのですか。
現場は、岡崎市内をはじめ、名古屋や豊橋、遠いときは三重まで行きます。
管工事業に就かれている方に見られる個性などはありますか。
請け負った仕事に自信を持っている人間が多いことです。ライフラインを支える業種ですから、組合が存在し、緊急時は、必ず連絡が取れるように当番制になっております。そして、水道管が破裂するような大きな災害が起きたときは、連絡やメールが届くような連絡網もあります。前回大地震があったように、次はこの近くで地震が起きるかもしれないのでそれに対してもすぐ動けるように防災訓練をし、準備をしています。
普段の仕事で特に気を付けている点などはありますか。
道路の中には水道管だけでなく、ガス管や電話線など色々なものが埋まっています。水道管を掘るのに他の会社のものをまたぐ場合は、その会社さんが立ち会ってくれます。他の会社の物を切ってしまったりすると、他の問題が発生してしまうので、お互い傷つけあわないように、見えないところで気を使っています。
林さんは2代目ということですが、お父様との仕事に対する考え方の違いはありますか。
今は自分が段取りしていますが、「そこは違うのではないか」と父がぼそっと言ってくるタイプなので、聞き入れながら対応しております。時代が変わったではないですが、私のやり方を認めてくれていると思います。
お子さんを3代目にと考えていますか。
子供は今2歳と5歳です。継いでくれると良いのですが、他の可能性も探しています。
私達は現在就職活動中なのですが、採用するときにどのような人材やスキルがほしいかなどはありますか。
図面は入ってから覚えるしかないので、パソコンのスキル(エクセルなど)があったら助かります。現実的なことを言うと役所の仕事・申請がありますので、車を運転でき、現場を見てくるとかできる明るい子でしたら、他にスキルは必要だと考えてないです。
私自身は、いいかげんな調子のいい男だと思います。ですが会社として厳しくして業績を上げていくより、みんなでワイワイやりながら利益を上げるところが大企業と違うところです。厳しく管理をしていくと斑がわかりますが、小さい会社なりにみんなでコミュニケーションをとって、築き上げる会社にしたいです。1+1=2より3になってくるようにしたいです。そんな会社に魅力を感じてくれる人がいれば、是非来てもらいたいです。